ささやかな庭づくりから地域整備プロジェクトに至るまで、ランドスケープは絶えず変化しており、ランドスケープアーキテクトの仕事は交錯する規模とさまざまな場所が織りなす諸プロセスに着目する必要があります。プロジェクトは、ある一定の範囲と時間の中に位置づけられるものであってみれば、どのようにして対象区域をより広範に検討し、その変化に寄与するのでしょうか。必ずしも一定の目的や枠組を基準としているわけではない物事をいかにしてデザインするのでしょうか、また、これらのものの限界の内容はどのようなものなのでしょうか。私たちが生きる景観を創出するうえでどのようにして単なる視知覚から脱却するのでしょうか。
これらの問いについて、間隔と変容の概念を援用するいくつかの景観プロジェクトを紹介して、対象区域をより広範に検討し、その変化のベクトルになることによって例証していきます。