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リール市 セクトゥール・デ・ズルバニスト

FMp_urbanistes_01

「ウルバニストたちのカルチエ」(Secteur des Urbanistes)の整備はリール市(Lille)とその周辺にとって最重要な意味を持ちます。対象となったパブリックスペースの再開発は環状線ブルバールから由緒ある旧中心街まで及び、カルノ大通り(boulevard Carnot)、ウルバニスト通り(rue des Urbanistes)、そしてパティニエ(Patiniers)、リオン・ドール(Lion-d’Or)とルイズ・ド・ベティニー(Louise-de-Bettignies)のそれぞれの広場までを含みます。都市空間は車が支配的ですが、プロジェクトの目的は公共空間を再検証し、ソフトかつ公共的な交通手段を再重視するように提案しました。

 

コンペ
コンペ2011年

発注者
リール大都市共同体(Communauté urbaine de Lille)およびリール市
監理者
Florence Mercier Paysagiste(受任者)、J.-F. Lagneau architecte(AMH)、Egis (道路・公共設備網設計)、COSIL (照明設計)
工事費
15.5 百万€
総 面積
4.6 ha
リール市発祥の中心街となった広場、市街地の拡大にあわせて次々と出来た境界線と大都会の現代インフラまでを含むウルバニストたちのカルチエは正に、今のリール市を築き上げた数々の動きの全ての記憶を刻み込まれた原典(パリンプセスト)とも言える存在です。

プロジェクトの趣旨は街の中心と市街地を結びつけながら、もとあった異なる層を再生させる事ですが、その為にリール市の主な二つの入り口であるカルノ大通りとウルバニスト通りを整備、合わせて歴史中心地となったパティニエ、リオン・ドールとルイズ・ド・ベティニー広場の整備も提案しました。

歴史的な4つの層を明らかにし、各々の空間の差別化を図り、ソフト移動手段を復活するために入り組んだ交通網の解決に当たりました。

今回の提案で大通りにはフランドル建築の外観ファサードと間合いを活かした素材を利用し、それによって新しく商店と歩行者天国に再構成されました。大通りの軸は、都市空間をやわらげるために再構成され、同時にそれぞれの小公園は都市境界の目印であり、それぞれの空間を繋ぐ役割を果たします。